パチスロ「全台モーニング」のはずが…まさかの〇〇エラー!?

　パチンコ店で実際に起きた事件などを特集する本企画。今回は遊技機販売業などパチンコ業界で様々な業種を経験してきた「電撃しらっち」氏の、「昔のパチスロのモーニング」に関するエピソードをピックアップしたい。

• ＜目次＞
• 「全台モーニング」を仕込む店も？
• モーニング台をゲット！と思いきや…

■「全台モーニング」を仕込む店も？

　会社の古い倉庫の一つを整理していたところ、珍しいモノを発見しました。それがなんと、昔のパチスロの「モーニング打ち込み機」だったんですよ。4号機時代初期の頃のものでしょうか。

　私自身使用したことはありませんが、何十年か前にこの打ち込み機でせっせとモーニングを仕込んでいたことを想像すると感慨深いものがあります。

　※モーニングとは、朝イチでボーナスなど揃うよう何らかのフラグを仕込んでいる状態のサービス。

　私がパチスロにハマっていた頃は、まさにモーニングサービスの全盛期。新装開店などでは、パチスロの新台に「全台モーニング」を仕込む太っ腹な店もありましてね。

　今のようなしっかりした入場抽選システムも確立されていない時代で、ほとんどの店は並んだ者、早い者勝ちという中でそのホールはアナログな抽選をしていましてね。くじの棒を引いて先っちょが赤ければ当りという古典的なやつです。

　赤い棒さえ引き当てれば1000円でBIGボーナスが約束されているわけですから、そりゃ競争も熾烈ですよ。もちろん数に限りがあるため、早く並んだ方が多少はチャンスもアップ。ちなみに、外れても列の最後尾に並べば再抽選の参加も可能でした。

■モーニング台をゲット！と思いきや…

　その店は新年最初の営業日でも全台モーニングというお年玉的なサービスをしていて、私はそこで見事当りを引き当てたんですよ。開店10分前に席に着き、新年から気分はウキウキ。

　そして開店の軍艦マーチとともにBIGボーナス絵柄を狙うのですが、一向に図柄が揃いません。一方、周りの台は当然の如く次々とBIGボーナスが揃い、ファンファーレが鳴り響きます。

　そうなんです。私の台だけボーナスが成立していなかったのです。おそらくは人為的ミスによる打ち込み漏れだったのでしょう。この時はとても悲しかったのと、何故だか恥ずかしい思いでいっぱいでした。去年よく耳にした「ヒューマンエラー」というやつです。

　しかし、その仕込みはあくまでお店側のサービス。文句を言う筋合いでもないですからね。結局、私はその後2000円ほど追い銭をして退散。お金を失ったことよりも「何故オレの台だけが!? 」という悲しみでいっぱいでした。

※本記事は2023年1月配信記事を再編集したものです。