パチスロ「出玉規制」がもたらす「負のスパイラル」とは…… 旧基準機「撤去期限」決定で加速する深刻な未来

今年2月から開始された新規則「6号機」。当初はこれまでの自主規制が「6号機」にも踏襲される予定であったが、今年1月に発表された「自主規制の緩和」により廃止に。今後の新規則機に期待がもてる内容に収まった。
主に緩和されたのは「AT機の実質禁止」「純増枚数制限」といった出玉面に直結する箇所。最大差枚「2400枚」という出玉リミッターこそあるものの、これまで以上の瞬発出玉を望める。
この緩和を受け、ユーザーからは「これならまだ打てる」「AT機復活か」と喜びの声が相次ぎ、それは機種開発を手掛けるメーカーも同様だ。「5号機にはなかった機種ができる」「パチスロの新な可能性」とゲーム性の広がりに期待する関係者は多い。業界の未来を照らす一筋の光になったに違いないだろう。
しかし、今回の出玉緩和により弊害をもたらしていることも事実のようだ。「遊技通信」(遊技通信社)5月号で特集されている「新台市場の停滞」にその詳細が記載されている。
「現在も設置可能な旧規則機『5.9号機』の販売状況に悪影響を及ぼしているようです。一時期は絶望的とも言われていた『6号機』の規制緩和により、『5.9号機』への需要は著しく低下しているとのこと。大手メーカーの大幅な赤字転落についても触れられていますね。
純増枚数2.0枚以下で出玉リミッター搭載の『5.9号機』となれば、当然の結果といえます。ゲーム性で見れば間違いなく『6号機』の方が上回っているでしょうし、純増枚数に限りがない『AT機』の需要は間違いなく高いですよ」(記者)
確かに瞬発力・ゲーム性で見れば「6号機」に軍配が上がる。ただ、出玉率は「120%未満」から「115%未満」に下方修正され、ホールの売上は「5.9号機の方が優れている」と指摘する声は多い。
しかし、メーカー・ホール双方の考えに相違がある状況だが、そうも言っていられない深刻な問題が着々と差し迫っている。
「今年24日に決議された『高射幸性パチスロ機』の撤去スケジュールですね。設置比率は平成31年1月31日までに設置台数の『15%』以下、平成32年1月31日までに『5%』以下、平成33年1月31日までに『0%』を目標に掲げる内容となりました。現在も主軸機種として活躍する旧基準機『バジリスク絆』や『ミリオンゴッド』はもちろん撤去機種に含まれており、パチンコホールへのダメージは相当でしょう。
そうした状況もあり、『6号機』へ期待がさらに高まっているんですよね。しかし、現状の開発状況は芳しくないと言われています。撤去までに販売が間に合わなければ……低迷が続く『5.9号機』を導入せざるを得ないかと。まさに”負のスパイラル”ですよ」(同)
今後「5.9号機」の需要が高まることが予測され、多くの販売台数が見込めるメーカーにとっては一安心といえる。ただ、旧基準機以下のスペックとなる「6号機」への移行は、パチンコホール・ユーザーと同様にダメージは相当なものだろう。
出玉規制に翻弄されるパチンコ業界。業界全体が足踏みを揃えて逆境に立ち向かってほしいところだが……。
(文=編集部)
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