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パチスロ『ゴッド』『番長』もはやホールに必要なし? 設置機種「バラエティのみ」実現に期待できる人気機種の傾向

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 パチンコホールには大量導入される主軸機種とは異なり、設置台数「1~2台程度」で構成された「バラエティコーナー」と呼ばれるものが存在している。

 パチンコは『北斗の拳』『海物語』などのメイン機種の場合、最低でも10台以上の「島」で設置されていることがほとんどだ。その一方「バラエティコーナー」は少台数かつ多種多様な機種で構成されている。

 その要因として「販売台数の少なさ」がもちろん挙げられるが、機種に対する「信頼度の低さ」も理由の1つだ。実際、バラエティコーナーには多くの新規コンテンツが顔を揃えている状況である。

 そして、その構成方法はパチスロコーナーも同様だ。

 導入される機種は目新しいものばかりで、前評判は決して高くない。早々と新機種に入れ替えられ、短命であることは間違いないだろう。

 しかし、そのような流れは昨今変わりつつある。注目度の低い「二番手」として導入された「バラエティ機種」の活躍が後を絶たないのだ。

「ここ数年間、少台数で販売された機種のヒットが目立っていますね。一昨年に導入された『GI優駿倶楽部』を筆頭に、『政宗2』『ウルトラセブン』を評価する人は多いですよ。

特に、『ギルティクラウン』は業界内外で評判のようで。実際、中古機価格は『100万円台』を推移しており、需要の高さがうかがえます。従来の『バラエティコーナー』に比べて間違いなく盛り上がっていますよ」(記者)

 その他、5号機屈指の出玉性能を誇る『聖闘士星矢 海皇覚醒』や『スーパーリノMAX』も高い支持を受けている印象。現在のメイン機種『押忍!番長3』や『ゴッド』シリーズの人気が決して落ちているわけではないが、客の奪い合いを招いていることは間違いだろう。

 そんな今波に乗る「バラエティ機種」の運用方法に関し、興味深い記事が存在する。『遊技通信』(遊技通信社)5月号で特集されている「スロットバラエティ専門化モデル」についてだ。

「コンサルタント会社『船井総合研究所』がバラエティ機種で構成する『20円スロット専門店』を提案したそうです。主に中小ホールへ向けた案で『大手に対抗するためには、他社がまねしない自社の特徴やサービスを磨き上げることが重要』と指摘しています。その手段の一つに『バラエティ専門店』を挙げており、実際に成功したパチンコ店もあるとか。

昨今のバラエティ機種の成果、さらに成功例があるとなれば、普及しても不思議ではないでしょう。ARTやノーマル機種などスペック面も種類は豊富ですし」(同)

 主軸機種に頼らない「バラエティ専門化モデル」に期待するユーザーは多く、今話題を集める「バラエティ機種」の人気を踏まえれば現実的に可能といえる。

 ただ、従来の経営形態をガラリと変えることはパチンコホール問わず、誰しもがリスキーと考えるはずだ。機種にしろ、商品にしろ「主役」を失う損失は大きい。

 画期的なアイディア「バラエティ専門化」普及までの道のりは遠さそうだ。
(文=編集部)

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