甘デジ「15R比率40%」最高連チャン率“70%”オーバー! 良スペックが紡ぐ出玉物語!!
歳を重ねるにしたがって感受性が摩耗してきたからなのか、いまとなってはそうでもないが、子どもの自分は怖い話がすこぶる苦手で、ストーリーに出てきたお化けや妖怪などの怪異が自分に襲ってくることを想像して恐怖を感じていたのである。
そのビビりようはなかなかで、ドバラエティ中のドバラエティ、ガチンコお笑い一直線の「天才たけしの元気が出るテレビ」に登場した「大仏魂」というキャラにも怯え慄いたほどである。
スモークから浮かび上がるアルカイックスマイルが非常に不気味で、気功かなんかで命を吹き込まれた大仏という設定によりしゃべったり動いたりするさまが子どもの私により怖さを増幅させた。何より体長が5メートルほどもあり、単純なサイズでの怖さもあった。
それ仏の物語。私が紹介したいのは『化物語』である。ご存知、天才「西尾維新」の会話が面白いラノベを元にしたアニメがパチンコになって登場。ミドルスペックと甘デジ2種をリリースし、人気を博したのである。
今回取り上げるのは『CRデジハネ化物語』。先に甘デジが2タイプあると書いたが、もうひとつは『デジハネ7CR化物語』で、ヘソ賞球が7個となる玉持ちの良さに特長のあるものとなっているが、店が扱いづらいのか前者のほうが圧倒的にホールに残っている。
サミーはほかにも「デジテン」など賞球数を増やすことで遊ばせる機種に一時期注力していたが、時代もホールもファンも出玉を求めたことで、そっち方面からアプローチする台がいまとなってはほとんど見られなくなってしまった。
話が逸れたが、普通の甘デジ『化物語』だって別に遊べないわけではない。むしろ、ヘソでも電チューでも40%が15ラウンド大当りになる出玉感によって持ち玉率がアップし、長く台と向き合える場面が増えるのである。
さらに、ST突入率が100%という点も見逃せない。甘デジながら大当りの40%が約1100発出玉となるボリューム感を持ちながら、当たれば必ずSTに突入する手堅さでスペックをコーディネート。
ただ、その内の20%は2ラウンド確変、いわゆる突確となり、出玉がないうえに初回は電サポも付かない状態、要は潜確となるので注意が必要となる。しかし、そのSTは6回転の継続なので不当に追加投資を強いられるようなことにはならない。
また、ST連チャン率は約34.9%と重めだが、電サポ中の大当りはプラス94回転の時短が付与される突破型のゲーム性となり、その際にはループ率が約74%までアップする爆発力を秘めたマシンとなっているのである。
連チャンと15ラウンドが噛み合えば峻烈な出玉性能を発揮する『デジハネCR化物語』。本機がひとつの”怪異”なのである。
(文=大森町男)
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