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孤高のスロプロ! その正体は『超ディスクアッパー選手権』で大活躍したあの人!?

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 パチスロを心から深く愛しただ寡黙に、決して目立たぬようパチスロを打つ日々……その佇まいはまさに職人。まるで昭和の息吹を感じさせる『ジグマ』プロのような雰囲気だ。 

 その男の名は「くまくま」。彼は自身の目押し力を晴れの舞台で披露するため、1月15日に開催されたPスポーツ『超ディスクアッパー選手権ハイパー』決勝大会の会場である東京のサミー本社に降り立った。

 決勝戦にかける意気込みは並々ならぬものであっただろうが、結果は惜しくも第3位。だが、本大会で第2位となり、通称“目押しファンタジスタ”こと人気パチスロライター「ひやまっち氏」に肉薄したその技術は実に見事なものだった。

■プロとして活動できるのは「パチンコ店があるからこそ」

 そんな「くまくま」氏は日常でもパチスロを心から楽しみ、尚且つそれを生業とする職人気質の男だ。しかし彼は群れることを嫌い、自らプロと名乗ることにも違和感を覚えるという。

 なぜなら何も特別なことはしていないので、他の世界のプロフェッショナルに対して失礼に当たると考え、また「パチンコ店があるからこそ自分たちも成り立っている」という感謝の気持ちも決して忘れず、店と打ち手が共存して行けるよう心がけているからだ。

 たとえば、技術介入で大きく差が付く機種の高設定台を確保できた場合などは同じ台、あるいは同じ店で抜き過ぎないようにし、日当分が稼げれば早く止めてしまうこともあるという。

■本当の意味でプロと呼べる「くまくま」氏

 その思いは、かつての田山幸憲プロの考え方やスタイルと重ならないだろうか。最近はマナーの悪いプロ気取りや集団を徹底的に排除するホールも少なくないが、彼のようなスタイルを貫くプロが多数存在していれば、昨今のような現状を招くこともなかったのかもしれない。

 そもそもパチンコ・スロット界には、麻雀業界でいうところの正式なプロ団体やプロの認定制度など一切ない。つまり、自らがプロと名乗ればプロといえるのかもしれないが、本物のプロ、真の意味でのプロといえる存在は稀有であり、いわば絶滅危惧種である。

 そんな数少ない“真のプロ”といえる「くまくま」氏。本人は嫌がるかもしれないが、これからも「孤高のガチプロ」と勝手にそう呼ばせてもらおうと思う。

 私自身も若い頃に憧れた田山プロのような人が、少しくらい今の世の中にいてもいいじゃないか。だから古き良き時代を知る身としてはいつまでも長く続けてほしいと願うばかりだ。

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第二回P-SPORTS 超ディスクアッパー選手権HYPER 決勝大会 生配信 

(文=オーハナB)
<著者プロフィール>
 元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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