パチンコ「四強」の現在地は!? 「大P機時代」を巡る勢力争いの行方!!

　そして『牙狼』である。1種2種混合機の特性を活かした圧倒的スピードと出玉力で強烈なインパクトと衝撃を与えた「初代」の功績により一大センセーションを巻き起こした『牙狼』シリーズであるが、いつしか歯車が狂い始め、かつての影響力を発揮できないような状況に。とはいえ、シリーズを支える固定ファンも多く、ブランド力はまだまだ通用していた。

　しかし、最初の新規則対応機、『P牙狼 冴島鋼牙』は、『牙狼』という看板の大きさで考えるのであれば明確に失敗したのではないだろうか。もはやP機の欠点ともいえる「右打ちの遅さ」を際立たせ、ファンからの評価を得られなかったのである。

　続く『P牙狼コレクション』は極めて挑戦的な機種なので評価は難しいが、少なくともP機における『牙狼』シリーズは、そのタイトルにふさわしい位置に付けていないのである。

　超新星『シンフォギア』の台頭、『エヴァ』の復権など、四強を軸にした勢力争いはますます激しさを極め、新時代となるP機期はどんな歴史を歩むのか。注目である。

（文＝大森町男）