パチンコ新台「9000発トリガー」搭載で役物確率アップも…ある要素が「キツすぎる」との声

ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていく【激アツ新台実戦JUDGEMENT】

　今回のピックアップマシンは、液晶と役物のハイブリッドマシンがさらなる進化を遂げホールに帰ってきた。ストックと役物が繰り広げる連チャンの実力はいかに!?『P犬夜叉2』（以下犬夜叉2）だ。

　前作から基本的なゲーム性に変更はない。役物による大当りの挑戦権を得る「最終決戦チャレンジ」は液晶内の最終決戦図柄停止で発生（確率は約1/99.9）。その後、ピンボールのような造形をした役物によるV入賞でリアル大当りとなる。

　この役物、機構は似ているがV入賞率が前作の約1/4.5から約1/3.5にパワーアップ。V入賞の大チャンスとなるSPポケットが搭載され、より期待感を持って最終決戦に臨めるようになっている。

手に汗握る役物ギミックでさらに熱くなれる

　大当りの後は「ストックタイム」と呼ばれる連チャンモードに移行。1個でもストックを獲得できればモードが継続していくようになっており、1回のストックタイムで最大5発のストックが可能だ。

　ストックできなかった場合は再び役物を使用した抽選機会となる「ラストチャンス」に移行。ここでV入賞すれば大当り＆ストックタイム再突入となるが、失敗した場合は連チャン終了となる。

　ストックタイムの継続率はラストチャンスの引き戻しも含めたトータルで約79％、右打ち中は61％で最大出玉となる10ラウンド約1350発を獲得できるという破壊力充分な連チャンモードが搭載されている。

　さらに、突入すれば期待出玉9000発以上になる爆裂トリガーも搭載。それが「犬夜叉暴走」で、Vストック放出時に画面が暗転すると突入するようになっている。

　ただ、ストックタイムには注意点が存在する。それは通常時の役物Vで突入する最初のストックタイムでは大当り期待度が異なる点だ。つまり、実質的には突破型のゲーム性となっているのである。

　この部分を明確に説明しているケースが少なく、ストックタイムのトータル継続率約79％に「※2連目以降」とだけ記載し、「初回はこの限りではない」と軽く匂わせる程度になっている。

　ファン離れに歯止めがかからない現状と何より正直さが求められる時代にあって、些細なことかもしれないが、こういったところからも改善が必要なのではないだろうか。突出した何かを提供できればOKという社会では、もうないのである。

　結局、役物当選を果たしたあとに再び初回突破が必要となり、液晶抽選＋役物抽選＋突破抽選と3段階抽選のような構造になっている。この仕様はファンに受け入れられていない印象で、「無理ゲーすぎる」「役物突破したら直RUSHが良かったのに」などといった感想が多く見受けられる。

　しかし、ストックタイムに突入すればやはり鋭い出玉性能を発揮することもあり、「28連20000発」や「一撃40000発オーバー」など、景気のいい話も聞かれる。パチスロが絶好調の『犬夜叉』。パチンコもあやかりたいものである。