パチンコ『P犬夜叉2』9000発フラグ搭載の特殊スペックを解説

特殊スペックで魅了するパチンコ台

　一撃9000発を期待できる強力フリーズを筆頭に、50000発も獲得可能な出玉性能を誇るパチンコ『P犬夜叉2』。デジタルの役物のハイブリッドなゲーム性に注目されがちだが、連チャンの仕組みが非常に凝った内容になっているという。

　基本的な連チャンモードの流れは以下のとおり。「最終決戦チャレンジ」と呼ばれる役物V入賞で「ストックタイム」に突入。120秒の制限時間でVチャンスを1個以上ストックできればモード継続だ。

　2連目以降にVを確保できずタイムが0になると「ラストチャンス」が発生。これは「最終決戦チャレンジ」同様に役物抽選が展開する物理抽選による引き戻しゾーンで、これに失敗すると連チャン終了、通常モードに戻る。

　さて、このストックタイム、『CR銀河機攻隊マジェスティックプリンス』のような実際に変動時間を利用した特図1、2の同時抽選のシステムではなく、時短と保留による抽選結果を演出内で告知する「見せ方」を工夫した内容だ。

　しかし、抽選の内容に工夫が凝らされ、これまでにないような斬新なゲーム性を実現しているのである。

画期的なシステム実現のカラクリを解説

　では、どのような抽選が行われているのか。本機は1種2種混合機なので特図抽選による、いわゆる直撃当りとV入賞にかかる電チュー開放、一般に「小当り経由」と呼ばれる2つのルートの大当りが存在する。

　メインとなるのは「小当り経由」のほうだが、その際にも2つのパターンが用意されているのである。まずは出玉獲得に直結する「直撃小当り」。そしてもうひとつは役物チャレンジを発生させる小当り。

　イメージとして近いのはマルホンの『P鳳凰∞』であろうか。継続濃厚のフラグに漏れると「転生クルーンチャレンジ」が発生する、あの仕組みに似ている。

　ただ、本機は同じ抽選の枠に2つが収まっているのではなく、直撃小当りと役物チャレンジ小当りは別々に抽選されている。

　そして、直撃小当りはモード継続が約束されるが、役物チャレンジは失敗すれば連チャン終了。つまり、役物チャレンジより早く直撃小当りを当てなければならない「転落タイプ」の要素も含まれているのである。

　もちろん、役物チャレンジに成功すればモード継続だが、役物チャレンジを引いてもなおモードが継続する可能性もあるのが本機の特殊性で、ストックタイム中はどちらかの小当りを引くまで電サポが継続するようになっているが、当選後の残保留も抽選の対象となるので、残り玉で直撃小当りを引いている場合もある。

　こうなると残保留によってモード復帰が叶うというわけだ。ちなみに、「倍チャンス」もこの仕組みよる見せ方の応用で、残保留で直撃小当りを引いた分の「上乗せ」となるのである。

　なので失敗してもラウンド中に改めて告知される。一方、「犬夜叉暴走」は直撃小当り9ラウンドかつ残保留で3個以上のストックを獲得したというような条件をクリアした際に発動の可能性がある、というところであろう。

　このように、単純に当った当らなかっただけでなく、継続パターンにしても、小当り直撃、役物チャレンジ引いたけど残保留で小当り直撃、役物チャレンジで失敗したが残保留で役物チャレンジを引いてそこで成功した、など多様な形でモードの継続が行われている。

　ただ、終わり方は「役物チャレンジに失敗する」ひとつだけ。したがって、連チャンの最後は必ず役物チャレンジに挑めるのである。

　ここで、注意点がひとつ。ストックタイムの初回に限り方式が異なってなっており、ここでは時短1回＋保留4個という限定された枠組みで抽選が行われている。

　いずれかで直撃小当りを引くか役物チャレンジで成功させるかしないと本来のRUSH機能を体感することができない。突破率は約52％。本当のひりつきどころはストックタイム1回目なのである。