【西陣羽根モノ】ゴトの定番「磁石」を用いて下から上に玉が上昇! 斬新なゲーム性で大人気となったオマージュパチンコ
先日、世界に知られるゲーム会社の任天堂が、社長が自ら「Nintendo Switch」の後継機に関する情報をSNSで公表したことが話題になりました。「Nintendo Switch」といえばグローバルでエグいほど売れた超人気ゲーム機。今後の動向が見逃せません。
などと聞いたふうな口をきいていますが、人生におけて1番ゲームに熱中した時期はファミコン登場時であり、2番目のそれはプレステ後期からプレステ2前半の「ウイイレ」ばっかりやっていた頃になります。
つまりほとんどゲームに興味がなく、もちろんスイッチも所有していないのですが、パチンコ・パチスロではゲームのタイアップ機が多くリリースされています。ゲームソフトを製造販売しているコナミがこの業界に参入していることからも、お互いの関係性が見えてくるでしょう。
超人気ゲームからインスピレーションを受けた羽根物
とはいえ、「ゲームをパチンコに」といっても液晶ありきの話なので役物メインのパチンコタイプでは、そうそうゲームをモチーフにした機種を作るのは難しいかもしれませんが、誰もが知るあのスーパー有名なゲームからインスピレーションを受けた羽根物が存在します。
西陣の『スーパーブラザーズ』。それこそ任天堂を一躍ゲーム業界の大手に押し上げたあのソフトをイメージさせる機種になっています。当時のパチンコでは当り前に慣習化されていた「オマージュ機種」ですね。
しかし、本機がただのパ◯リマシンではなく、名機として後世に広く名が知れ渡っているのは、役物機構の完成度と卓越したゲーム性を備えていたからにほかなりません。
それまでの羽根物の常識を覆すアイデアが本機にはいくつか搭載されています。まずはVゾーンが役物の上部に設置されていること。物理法則とできるだけ長い時間楽しませるという娯楽の基本に従えば、大当りを発生させるVゾーンは中央下に配置させることが常套手段。
常識破りのアイデア
ところが本機は、構造で区分するところの上段ステージの奥に「V」が置かれているのです。ではどうやって原則、下に落ちる玉を上に遡らせるのか。これが常識破りのアイデアその2、「磁石の力を利用」するのです。
羽根物の大敵であるゴト。現在でも憎悪するべき犯罪行為ですが、羽根物におけるゴト行為として磁石を用いることが定番であり、災いをもたらす厄者として忌み嫌われていた風潮があったようななかったような。
そんな磁石によってローラー役物にくっついた玉を下段ステージから上部へと運び、大当りを誘導する仕掛けになっていました。ローラーの表面には5つの星印がポイントされ、そのひとつに磁石が仕込まれていたので、タイミングよくそこに付けば激アツです。
ローラー役物の横にはおばけや怪獣のキャラが邪魔をするのですが、これまで磁石が使われなかったもうひとつの大きな理由、劣化によって磁石の付きが甘くなるような台も見かけれました。
大当りラウンドは自力継続タイプで、ある程度の入賞数になるとローラーや邪魔する役物の可動速度が一気にアップし、焦燥感とドキドキ感が増す旧要件的煽り演出もエンターテイメント性に花を添えます。
本機以降、磁石を使った羽根物が劇的に増えますので、『スーパーブラザーズ』が羽根物に与えた影響や残した功績は、まさにモチーフのゲーム並みと言えるでしょう。
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