パチスロ「設定不問で最大継続率95%」設定１でも“事故多発”の知る人ぞ知る歴史的名機を振り返り！

「思い出深いマシン」や「印象に残っている機種」を取り上げる本コラム。今回は、パチスロ5号機時代の初期を大いに盛り上げた名機『2027』（JPS）について書いていきたい。

　本機は2007年7月にリリースされたART機で、ゲーム性はART「BATTLE MODE」を軸に出玉を伸ばしていくタイプ。

　通常時は低確＆高確のふたつの内部モードが存在し、高確中のボーナス当選でART突入となるが、低確中にボーナスを引いた場合は「JAC BONUS（28枚）」のみ獲得となり、ほとんどメダルを増やすことができない。そのため、いかに高確中にボーナスを引けるかが本機の重要なポイントとなる。

　1セット20G、純増約1.8枚の「BATTLE MODE」は継続率タイプで、最大の特徴はそのループ率だ。最低70％～最大95％という優秀な性能に加えて、その最大継続率が確定する「SPECIAL REPLAY（赤7揃い）」は設定1でも1/1638.4（※設定６は１/819.2）で成立するため、低設定でも大連チャンに期待できる仕様となっている。

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　さらに、通常時の一部で滞在する「潜行モード」では、3択10枚役やチェリーが成立するたびに次回ARTの継続率をアップさせることができるので、「SPECIAL REPLAY」を引けなくても高継続率ARTの可能性があるのだ。

　筆者も導入当初はよく打っており、先述した「SPECIAL REPLAY」契機で3000枚を獲得し、その直後にふたたび「SPECIAL REPLAY」から3000枚を獲得、合計6000枚の出玉をゲットできた思い出は今でも記憶に残っている。

　一撃で万枚を獲得できるほどの爆発力はないものの、まとまった出玉を獲得しつつ、しっかりと作り込まれたオリジナルストーリーを楽しめる点も本機の魅力といえる。

　そんな本機もかれこれ15年近く前のマシン。振り返ってみれば非常に画期的なシステムであり、継続率95%をいとも簡単に味わうことができるなんて「本当に素晴らしい台」の一言に尽きる。今後、本機のような一風変わったスペックが世の中にリリースされることを期待しよう。

（文＝ひろ吉）

<著者プロフィール>

　IT業界の世界に興味を抱き、iPhoneアプリの開発を4年程経験。その後、WEBマーケティングの知識や経験を重ねてきた。パチンコ・パチスロのヘビーユーザーであり、機種のスペック等の研究に時間を注いでいる。現在はパチMAXにて、パチンコやスロットの考察記事・実戦記事をメインに作成中。自身が好む低純増・低ベース機の動向にも注目している。