パチスロ『マクロス』のデータ採りで謝罪したい出来事が？【濱マモルののほほんコラムVol.237～14年前の記憶～】

濱マモルののほほんコラムVol.237～14年前の記憶～

　1月30日で息子が14歳になった。つい最近、産まれたばかりだと思っていたのに、気付けば中学2年生も終盤。早すぎる時の流れにめまいがしたが、それと同時に、当時はどんなパチスロがあったのだろうかとパチスロ必勝ガイド攻略年鑑を手に取った。我ながらパチスロライターっぽい行動だ。

　今から14年前の2010年は、ロデオの『新鬼武者』、KPEの『マジカルハロウィン2』、ビスティの『新世紀エヴァンゲリオン～魂の軌跡～』、北電子の『マイジャグラー』、平和の『みどりのマキバオー』、エレコの『緑ドンVIVA!情熱南米編』、オーイズミの『パチスロひぐらしのなく頃に祭』、大都技研の『ギラギラ爺サマー』、パイオニアの『スペシャルハナハナⅡ－30』などが登場した。

　マニアックな機種を挙げると、ニイガタ電子の『パチスロリッジレーサー447』、タイヨーの『麻雀王利一』、メテオの『満福箱』、バルテックの『お座敷の茶々』、ネイチャー・アセスメントの『マジックライアン』、アイウィルの『沖楽』、ニューアークの『ジャイアン～情熱のタイ編～』、JPSの『走れメロス』などがある。

　この年、個人的にお気に入りだったのは三洋物産の『パチスロピンポン』と、SANKYOの『パチスロ超時空要塞マクロス』。マクロスに関しては先行導入店のデータ採り要員にも任命された。

　先行導入店は静岡県にあった。スタッフはアタシと八百屋コカツこと高橋さん。高橋さんは初めて新幹線に乗るだとか、切符を購入したことがないとか、そういったことを言っており、「じゃあアタシが先に行って買っておきますよ」と約束し、始発前に新横浜駅で待ち合わせることにした。

　前夜は、お世話になっていた代理店の方々との飲み会があった。翌日は始発で新幹線移動だ。そんなこともあり、序盤はペースを抑えていたのだが、なんだかんだ言っても酒は旨いものであるから、気付けばハイテンション。1軒目、2軒目、3軒目と河岸を変えながら飲み続け、帰宅した時間はよく覚えていない。

「ちょっと、タクシーが来てるよ！」。5時過ぎ、インターホンで起こされたという嫁さんが、アタシの頬をバシバシと容赦なく叩いていた。そういえば前夜、早朝だし台数が少ないかもしれないからと、タクシーを予約した。

「5時頃に来てください」。たしか飲みの最中、電話でそんなお願いをした気がするが、完全に寝過ごしてしまったわけで、急いで準備するも待ち合わせ時間には到着できず、結局、高橋さんに切符を購入してもらった。

「勝手な人だなぁ」と、高橋さんが苦笑

　当然、激烈な二日酔いというか、まだ酔っている。超絶に眠たいし、車内では少しでも寝ようと考えたこともあってか、せっかく喫煙車に乗ったというのに、「ちょっと、煙たくて寝られないんですけど…」とひと言。振り返ると、自分でもワガガマ全開だと思うが、優しい高橋さんは苦笑しながら喫煙を控えてくれた。

　もちろん、そんな状態でも仕事はしっかりとやる。途中、トイレで2回ほど吐いたものの、30代半ばの体はまだまだ元気なもので、時間が進むにつれて回復。マクロスの面白さも手伝って、すっかり眠気も吹き飛んだ。

　となると、仕事後は一杯飲みたくなるわけで、静岡駅で名物の黒はんぺんなどをツマミに乾杯。言うまでもなく新幹線内でも酒盛りをし、美味しさを噛みしめながら紫煙をくゆらせると、「勝手な人だなぁ」と、またしても高橋さんが苦笑しておりました。今さらながら、その節はすみませんでした。