パチスロで「初めて〇〇を採用」した名機を思い出す物…【濱マモルののほほんコラムVol.273~年賀状じまい~】
コラムVol.273~年賀状じまい~
2025年の年賀状受付が、12月15日より開始された。
小学5年生の娘は、「今年は年賀状を出してみようかな」とノリノリ。どんな年賀はがきにしようか、あれこれと思案しているようだ。
年賀状の歴史はかなり古く、始まりは平安時代。貴族がまとめた文例集の中に、年始の挨拶があったそうだ。江戸時代に入ると、郵便のルーツともいえる飛脚が台頭。庶民が手紙で挨拶を済ませることも増えた。
現在のようなはがきスタイルに変化したのは、郵便制度が発足した2年後の明治6年に全国一律料金のはがきが発売されたから。これを機に、年賀状が習慣化したそうだ。
一方で、昨今は年賀状じまいが加速しているという。SNSの普及、単純に面倒くさい、自己満の年賀状がウザい…などなど、ワイドショーでは様々な原因を、さも全てを知り尽くしているようなコメンテーターが偉そうに語っていたが、これを見て、ふと思い出したのが「プリントゴッコ」である。
我々世代、或いは、もっと上の世代の方々であれば懐かしいと思うであろうプリントゴッコは、かつて理想科学工業が販売した家庭用簡易孔版印刷器。自宅で文字通り、はがきにプリントできる画期的なマシンだった。
小学生時代、我が祖父は小学校の校長だったこともあり、毎年、大量の年賀状を作成。印刷後に乾かすべく、床一面に並べたはがきを見ると、年の瀬を感じたものだ。
ところで、詳しい仕様は知らないが、プリントゴッコで製版を作る際には、ランプが発光した。当時は、そのランプにテンションが上がったもので、今でも年末になると、それを回想するが、パチスロで初めて、演出としてバックライトフラッシュを採用したマシンといえば、メーシー販売の4号機『サンダーV』である。
■テレホンカードを利用して遊技?
レバーON時の予告音、リール停止時のバックライト消灯、全リール停止後のバックライトフラッシュと、これら3つが絡み合うことで期待度を示唆する本機は、多くのファンを魅了。それどころか、その後のパチスロに大きな影響を与えた1台と言っても過言ではないわけで、当然、アタシもそれなりに打ち込んだものである。
とある日は、友人と連れスロ。運よく空いていた並びの2台に座ると、その友人はおもむろにテレホンカードを取り出し、スピーカー部分に摩擦でくっ付けたのである。
理由を聞くと、友人は予告音が聞こえづらいものの、こうすれば振動によって察知できるとの返答。本格的にケータイが普及し始めた時代ではあったが、このためにわざわざ、財布に使用済みのテレホンカードを入れているとのことだった。パッキーカードでもいいのに。
若人には信じられないかもしれないが、当時のパチスロは、そこまでの音量ではなかった。当然、音量調節もなく、店内での有線放送が余裕で聞こえるレベル。好きなバンドの曲が流れると、ついつい口ずさんでしまったものだが、そもそも、若人は有線放送を知っているのか。ていうか、テレホンカードも知っているのか。そう考えると、時代は進みまくっているわけで、年賀状が廃れていくのも仕方がないのかなぁと思う今日この頃である。
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