パチスロ「出玉規制」が及ぼす唯一の”メリット”とは…… 新台導入「減少」ホール経営手腕が問われる今

昨年10月から出玉リミッターが搭載された「5.9号機」の開始に伴い、「20機種以上」のパチスロ機が導入され、規制前の”駆け込み販売”が展開された。だが、10月以降からこれまで「10機種程度」の販売のみで収まっている状況である。
やはり、ART機などに搭載されている「指示機能(アシスト)」が「最大1500G」、つまり一撃の獲得枚数が最大「3000枚」と出玉規制が及ぼした影響は大きいといえる。実際遊技したプレイヤーからは「これは打てない」と厳しい意見が相次ぎ、この現状に対し「デメリットしかない」と思われがちだが……。
この新台導入が少ないという状況を「メリット」と感じるユーザーも実は少なくないようだ。
「パチンコ店にとって新台を購入する費用は、経費のなかでもダントツを占めているでしょう。パチスロ・パチスロの販売価格は40万円ほど。それも人気機種となれば、30台以上が導入されますね。まとめ買いの割引が適用されたとしても、1000万円以上は掛かります。
しかし、新台導入が控えめの今、必然的に購入費用は余るはず。その余剰分を客に還元できるとも考えられますね。ユーザーからは『パチスロの設定状況が良くなった』との声も多いです。もちろん、地域やホールの資金力によってはこの先を見据えてプールしている企業もあるはず。還元するのは、ユーザーを囲い込む手段の1つといえるでしょう」(記者)
実際、サミー機種限定となるが、各地域の設定状況が把握できる『カチナビ』を見ると、以前よりも設定状況的に盛り上がっている印象を受ける。不評が続く5.9号機唯一の”恵み”なのだろうか。
そして、この現状に対する「ホールの取り組み」はこれからの経営状況を左右するようだ。
「広告宣伝規制により大々的な『イベント告知』ができなくなった現在、新台導入のみが唯一の宣伝手段。ただ、5.9号機の評判や導入数を考えると、従来の宣伝方法は難しいでしょう。その状況でも客を呼び込む手段は、パチスロでいうと『高設定』を使っていることをアピールする他ありません。
昨今、設置機種の多くに高設定を入れたパチンコ店がネット上で話題になることもしばしば。既存のユーザーを逃がさないためのホール側の努力が見て取れます。
しかし、従来の利益率を貫き通すホールも当然のようにあるでしょう。『なにも変わっていない』『繁盛店が羨ましい』と不満の声もちらほら。また『新台購入費を他に使える今、ユーザーへの還元を見直すべき』と指摘するユーザーも多いです。遊技人口の低下が叫ばれている今だからこそ、積極的に取り組んでほしいですね」(同)
昨今の度重なる出玉規制を受けて、閉店や倒産が目立つパチンコホール。「東京商工リサーチ」によれば、2017年の1月から12月にまでの負債額1000万円を超えるパチンコ店の倒産数は、前年度から17件増の29件に及んだという。衰退傾向であることは明らかである。
ただ、業界全体が「向かい風」にも関わらず、努力を怠らない人気パチンコ店があることも事実だ。パチンコホールへの”信頼”を見極める最も適した時期なのかもしれない。
(文=編集部)
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