パチスロ5.5号機、最高価格「300万円」から大暴落…… 規制緩和「AT復活」「純増制限なし」も重くのしかかる「6号機」出玉規制
昨年9月をもって新規販売を終了したパチスロ「5.5号機」は、出玉リミッター搭載の5.9号機や新規則6号機など大幅に低下した出玉規制によって、中古実機価格の大暴騰が多く見られた。なかには中古価格がなんと300万円を突破した台もあり、異常な価格推移が続いていたのである。
しかし、先月末から「5.5号機」の中古価格は急激に下落している。「中古機相場.com」によれば、5.5号機唯一の成功者『聖闘士星矢 海皇覚醒』は、先月の中旬頃まで300万円だった価格が現在は約250万円まで急落。その他『政宗2』『織田信奈の野望』など高価格で推移していた機種も、同時期を過ぎてから30万円以上値下がりしている状況である。
これまで異常な価格で推移していたにもかかわらず、なぜここまで急落しているのか。検定期間中の中古機であれば現在も設置は可能なため、5.5号機に対する需要は変わらないはずだが……。
やはり先月末、出玉面に関して発表されたあのニュースの影響が大きいようだ。
「自主規制の緩和が大きいでしょうね。開発が不可能であった『AT機能』の復活、さらに『純増枚数の上限撤廃』まで緩和されました。瀕死確実と言われていた6号機とっては『救い』ともいえる内容でしょう。
今回の緩和発表を受けて安堵したのか、5.5号機に対する需要が一気に急落したのかもしれません。まあ『聖闘士星矢 海皇覚醒』の設置期限は残り2年弱。期間を考えると『1台に300万円は高すぎ』『購入費用を他に充てる』と判断したホールさんもいたでしょうが」(記者)
確かに、5.9号機の自主規制がそのまま6号機に引き継がれることとなれば、間違いなく悲惨な状況を迎えたはずだ。AT・ART機の導入が難しいことはもちろん、ノーマル機にも大きな影響を及ぼす内容だった。この緩和はまさに、パチスロにとって”救世主”といえるが……。
「緩和されたと言っても6号機が厳しいことには変わりないですよ。ART機を封じ込める出玉試験、なにより有利区間中の上限出玉が『2400枚まで』と新たに規制が設けられましたからね。当分の間は、緩和に沿った機種開発は難しいかもしれません。
その間は、5.5号機の需要は高まるはずです。さすがに300万円を超える異常価格はないと思われますが、しばらくの間は100万円超えが続きそうですね」(記者)
5.5号機以降、目まぐるしく変わるパチンコ業界。度重なる出玉規制でユーザーの不安を煽った矢先に発表された自主規制の緩和など、右往左往する展開が続く業界の終着点はどこにあるのだろうか。多くの関係者を巻き込み規制だけに、早急に着地点を見つけてほしいものだ。
(文=編集部)
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