パチスロ新台『平和・大都技研』看板コンテンツにも陰りが…… 「激甘」「3段階設定」特徴的”クセ”が足かせに?
度重なる出玉規制により、パチスロ5.9号機の「ART・ATスペック」の需要は減りつつある。そのため、今後導入される新機種は、ボーナスで出玉を増やす「ノーマルタイプ」が多く占めている状況だ。
今月は完全告知機『ニューシオサイ-30』(パイオニア)、4月には「GOGOランプ」でお馴染みの『アイムジャグラーEX-AE グリーンパネル』(北電子)も導入予定。老若男女問わずに愛されるノーマル機だけに、その注目度は高いだろう。
ただ、ファンから熱い視線を注がれている新機種はこれだけではない。業界を牽引するトップメーカー大都技研・平和が誇る代表コンテンツも登場を控えているのだ。
それが、『押忍!番長A』『ルパン三世不二子Type-A+』である。
『番長』シリーズといえば、大都技研が誇る人気シリーズ。これまでAT・ARTで販売されてきたが、今回はシリーズ初のノーマルタイプで登場だ。
スペックはボーナス+RTと馴染み深いゲーム性。特段珍しい仕様ではないが、注目すべき点は「低設定」の甘さである。なんと設定1でもボーナス合算確率は約1/149。それに加えビックボーナス終了後は、必ず20G~50GのRTに突入するゲーム性となっているのだ。
また、100G以内のボーナス連チャン率は設定1でも「50%」を超え、現行機種トップクラスの遊びやすさといえるだろう。ユーザーからの関心度の高さも頷ける。
その一方、『ルパン三世不二子Type-A+』も「ルパン三世」シリーズでお馴染みの平和を代表するビックコンテンツの1つ。ゲーム性は『番長』と同様、ボーナス+RTという仕様だ。
また、3種類のボーナスのうち、技術介入によって獲得枚数が300枚~400枚まで変動する『獲得枚数超変動タイプ』のビッグボーナスも搭載している。
そして最も特徴的なのが、これまでに類を見ない設定が「3段階」という点だ。「2段階」「4段階」「6段階」設定を搭載した機種は見受けられたが、今回の「3段階設定」はパチスロ史上初の試みだろう。
このように、それぞれ特徴的な要素を持ち、他との差別化を図る両機種。今後、ノーマルスペックの販売が多く見込まれる以上、その特徴はより重要になってくるはずだ。
ただ、その際立った仕様を不安視する関係者は少なくない。ホール導入後の「運用方法」を指摘している。
「これから登場する注目機種『押忍!番長A』『ルパン三世不二子Type-A+』は、大変魅力的なスペックだと思います。しかし、『番長』の甘さ、『不二子』の三段階設定という特徴は、ホールにとって扱いが難しいのではないでしょうか。
実際、ホール関係者は『番長は甘いので基本的には設定1を使わざるを得ない』とおっしゃっています。設定2でもホールからすると『赤字レベル』だそうで、30~40万円する機械台を考えると当然かもしれません。
また『不二子』の場合は、3つしか設定の選択肢がありませんからね。打ち手は設定の高低をすぐに見抜くでしょう。『即放置』か『終日打ちっぱなし』のどちらかになりますよ。低設定でもある程度の稼働がなければ、ホールの売上を考えると厳しいですからね……」(パチンコ関係者)
今回登場する『押忍!番長A』『ルパン三世不二子Type-A+』はパチスロファンならお馴染みのコンテンツだけに、ホールの扱い方は多少優遇されるかもしれない。
ただ、長い目で見れば特徴的すぎるスペックが故に「低設定放置」という厳しい現実が待ち受けているのではないか。
(文=編集部)
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