「完璧としか言いようがない」「流行ると思いますよ」本格派ライターが絶賛…好調な〝名機復刻版”の魅力とは？【パチスロ対談・ゴトロニ×濱マモル】

【パチスロ対談・ゴトロニ×濱マモル】

　某日、編集部はライターイチの頭脳派にしてパチスロマニアの「ゴトロニ」との飲み会を企画した。そこに、酒といえばでお馴染みの濱マモルが合流。ほろ酔いの中、どんなパチスロトークが繰り広げられるだろうか。

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－今回はお集まりいただき、ありがとうございます。偶然、ゴトロニさんと初めてお会いしたのも上野で。確か、その時も濱さんと飲んで。

濱マモル（以下、濱）「そう、dustboxのジョージくんとね」

－そうですね。それをきっかけにうちでも記事を書いてもらうようになって。それで大体、記事のやりとりで連絡させてもらう時に「近々、飲みに行きましょう」という話をさせていただいて。せっかくだから濱さんも呼びましょうと。お二人は、最先端の機種を打たれていると思うので。

ゴトロニ（以下、ロニ）「まぁそうですね」

－早速ですが、山佐ネクストの『パチスロナイツ』はどうですか？

濱「ロニさん、ショールーム試打で絶賛されてましたよね」

ロニ「あれは完璧です」

濱「その時、アタシは隣でキン肉マン(『スマスロキン肉マン～7人の悪魔超人編～』)を打たせていただいてたんですけど、すげーうるさいの、横で。『ワー、キャー』って言いながら『ここで、こうなの？』とか」

ロニ「それくらいセンセーショナルでした。ここにきて面白い機種が増えたなっていうのはあります。出玉性能とかじゃなくて、6号機の使い方みたいなものが大分、わかってきたんじゃないかな、チャンスゾーンとか」

－残念ながら『パチスロナイツ』の設置は少ないですが、ホールでも打たれていますか？

ロニ「打ってたけど、面白さが知られてから全く打ててません。とても苦しんでますが…今のところ、完璧としか言いようがない。なにがすごいって、小役ナビが完全に復活しちゃってるから」

濱「上部ランプとかのナビですよね」

ロニ「はい」

濱「あれ、いいですよね。アタシも思いました、打ってて。なんか懐かしいなぁって」

ロニ「小役ナビはホント、うるさいんですよ。警察が」

－そうなんですね。

ロニ「親の敵のようにうるさくて。マジで小役ナビ自体が一切、禁止っていう危機は3回くらいあるんです、実は」

－知りませんでした。

ロニ「いや、3回とかじゃ利かないかもしれない。5号機の最初なんか、特に酷かった。いまだに厳しいですが、さすがに難癖みたいみたいのは、付けられなくなったみたいです。結局、小役ナビの延長線上には、たとえばたまたまドットで出たダチョウとかを狙うと15枚役がブルブル揃ったとか。そういう風になったわけじゃないですか」

濱「『獣王』ですね。4号機時代の話ですか」

ロニ「で、5号機の辺りは、もうウソをついちゃいけないから。たとえばチェリーナビが出てるのにボーナスとか」

濱「それは小役否定形ってことですか？」

ロニ「そう。チェリーを狙いにいったのにハズれてボーナスが当っちゃうんですが、ボーナスが1枚役と一緒に絡んでるとか」

濱「重複ですね」

ロニ「ナビは矛盾で出すとかだと、その1枚役を取りこぼすことになったら、プレイヤーに損をさせたからダメ」

－なるほど。

ロニ「たとえば、チェリー＋ビッグのフラグがあって、そこにスイカナビを出したとします。ナビ通りにスイカを狙いに行ったら、プレイヤーはスイカが外れてボーナスだと察知できてガッツポーズなんですけど、試験的にはスイカを狙わせた結果チェリーを取りこぼしてプレイヤーに不利益を被らせたからアウト！ そういうのはちょこちょこうるさいわけです。だから、みんなリプレイかベルしかナビをさせない」

濱「たしかに、見た目上のチャンス役がリプレイフラグとか、多いですもんね」

ロニ「リプレイだったら取りこぼさないから。そういう風に小役ナビとして機能してるのはリプレイかベルか。あとは押し順ナビに逃げるか」

本当にうまいかなって思ってる。流行ると思いますよ

濱「そんな中でナイツがすごいというのは？」

ロニ「やっぱり、疑似ボーナスだから出せるんですよね」

濱「そっか、そうですよね」

ロニ「たとえばスイカナビとか。スイカは12枚なんですけど、スイカを狙ってリーチ目が停止しても1枚。当ればその後にATでベルがもらえるという作りだから、スイカを狙ってスイカがハズれても、必ず1枚が揃うんです」

濱「なるほど」

ロニ「見た目上はリーチ目が出る。そういう作りになっているので。だから、あの手のやつは小役ナビをガンガン使えるようになるんです。ナイツはひとつの形ではあるかな、と。5号機ではできなかった」

－5号機では無理だったんですか？

ロニ「いや、5号機でも多分、可能ですけど、疑似ボーナスって速くないと面白くないじゃないですか。たとえば400枚くらい出します…となった時に、純増3枚だったら133ゲーム、2枚だったら200ゲームもかかるんです。

そこから上乗せするかどうかは、やりようはあるんですけど、一応『400枚取れますよ』という謳い文句だったら、400枚で終わっちゃうじゃないですか。『花火絶景』がいい例だと思うんですけど。全部フルでやっても650枚くらいで終わっちゃう。そうなった時に『何ゲームもかかって1回の出玉が限られちゃってんだよ』みたいなのって、面白くないと思うんです。

だけど、ナイツはハイパーだったら8.7枚増加するから。450枚くらい取れても、時折、目押ししたりとかしながら50ゲームくらいで終わっちゃうから。あの手の疑似ボーナスでっていうのは使い方、本当にうまいかなって思ってる。流行ると思いますよ、正直」

－今、追加販売とかあるんですか？

ロニ「どうか分かんないです」

－現状、200台くらいですよね。

ロニ「ただ相当、人気だから、あの台」

濱「そうですよね。稼働、めちゃくちゃいいですよね」

ロニ「台数が少ないから稼働がいいっていう部分を差し引いたとしても、いいですよね。もしかすると、もっと増えるかもしれないけど、絞ってる理由がわからない。そもそも」

濱「台数をってことですか？」

ロニ「200台とか、部材なのかなぁ」

濱「どうなんですかねぇ」

ロニ「もともと『ナイツ』(4号機)はビッグ中、ツインBBで3択なんですよ。だから、ツインBBのタイプのやつじゃないと、俺は違和感が強いかなと思って。あれに『花火』とか持ってきても違うんじゃないか、みたいな」

濱「たしかにしっくりこないですね」

ロニ「『ジャグラー』も違うんじゃねって」

濱「でも、振り返るとタイプYはあんまフィーチャーされませんでしたよね」

ロニ「怒られましたからね」

－そうなんですか？

ロニ「『JACが1回なんてふざけんなよ』って怒られた。だから、その後に1回も出てないでしょ」

濱「そうですね。そういや当時、隣の家の祖父が取っていた新聞に『ナイツ』の広告が掲載されていたんですよ」

ロニ「え？ そうなんですか？」

濱「『おおー！』って思って。多分、その時、アタシはライターになってたのかな？ 詳しく覚えてないですけど、『山佐すげえなぁ』と思って」

ロニ「たしかに、それはすごい。多分、あれからもう1機種はあったハズですけど、怒られてお蔵入りになったハズ」

濱「タイプY、流行ると思ったんですけどね。最初から逆押しで楽でしたし」

ロニ「Bタイプ2回だと『あれ？ これ3回やんの？ 2回やんのかな？』みたいな。『そもそも俺、1回目やったっけ？』ってね」

濱「それをいっそのこと1回にしちゃったら、わかりやすいですもんね」

ロニ「そう。だから、すごい名機だったんです」

濱「復刻版が出るほどですもんね」

ロニ「だけど、『JAC1回だったらREGにしなさいよ』って言われるんですよ。レギュラーだったら意味ねえじゃんって、小役ゲームがなければ」

濱「そうか。レギュラーだとJACゲームだけになっちゃいますもんね」

ロニ「はい」

ロニさん、マニアック過ぎるから…

濱「そういやJACゲームで思い出しましたけど、『そんなKABAな』で昔、REG中のJACが1回も揃わないことがありました」

ロニ「すごいっすね。確率で出したら、天文学的数字ですよ」

濱「15枚の払い出しで1枚掛け12G消化ですから…純増2枚ですよ」

ロニ「わはははは。それは………山佐は、抽選やってますよ」

濱「やってます？」

ロニ「やってますよ」

濱「山佐やってます？ それはここで語っても大丈夫なんですか？」

ロニ「ごめんなさい、大丈夫です」

－大丈夫なのかなぁ（汗）。

濱「その時、横のお兄ちゃんと『は？』ってなりましたからね。全然、揃わないの。それ以来、怖くて打ってませんから」

ロニ「うーん。『そんなKABAな』は…大丈夫か、あれは全部、揃うか」

濱「どうされました？　ひとりで納得して」

ロニ「一時期、21分の1で、ビタ押しでJACが揃わないところがあったじゃないですか、左とか」

濱「…はい？」

ロニ「山佐の機種とかで。なんかいやらしくて」

濱「すみません、わからないです。ロニさん、マニアック過ぎるから」

－自分もわからないです。というか、公表されてるものなんですか？ その21分の1というのは。

ロニ「そうです。単純に目押しで配列上、揃わない」

濱「そういや初期の頃にもありましたもんね。『ウイリーチャンプ』とかも、狙った箇所によってJACが揃わないとか」

ロニ「ありました。それが21分の1でした。全然、引き込まないと思うんです。だから、それかなと思ったんだけど、『そんなKABAな』でしょ？」

濱「そうです。『そんなKABAな』です。…いや、もしかしたら『おいちょカバ』かも。ちょっとどっちかわからなくなってきた」

ロニ「いずれにせよ、普通に揃うハズなんですけどね…。でも、それは自慢していいですよ、マジで」

濱「自慢になりますかね」

ロニ「うん。俺が知ってる中で一番、悲惨だったのは『フリッパー3』を打ってたおばちゃんがゼロパンして、30枚くらいで終わってたっていうのがありましたけど」

濱「30枚!?」

ロニ「でも、それはまだ起こりますからね。正直、ゼロパンは」

濱「ゼロパンはありますよね、たしかに」

ロニ「別に、リプレイハズシとかしてないのに」

濱「JACインの確率もありますしね」

ロニ「だから、濱さんのやつは、それをはるかに超えてますよ」

濱「そんなミラクルを起こした日の夜、何か良いことがあったか、全く覚えてないですけどね」

ロニ「逆にひっそりと、とてつもない不幸に見舞われていたかもしれませんよ（笑）」

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　今回はゴトロニの『パチスロナイツ』愛が爆発。次回も思う存分、語っていただこう。