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「パチンコ界の革命機」を彷彿とさせる傑作! ファンを熱狂させた名機を振り返る

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 2012年、業界を揺るがす革命的なパチンコが登場した。『CRぱちんこAKB48』。現役トップアイドルがパチンコになった衝撃やスペック性、歌パチを越えた音楽的要素など、パチンコ史にとって最重要となるマシンである。

 それと同じくらいの意味を持つ、いわばパチンコ界の『AKB』ともいえる機種が後年、誕生した。『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』である。平和のオリジナルキャラを総動員させた「パチキャラアイドルマシン」的な存在だ。

 本機に登場するキャラは『麻雀物語』『南国育ち』『戦国乙女』の人気3タイトルだが、これまで長い期間にわたり平和が積み重ねてきたオリジナルキャラ作りの集大成といえよう。

 平和といえば、アニメや萌えに火がつく遥か以前の早い時期から女性、女の子キャラの育成に情熱を注いできた。『お天気スタジオ』『キャットジラ』『和風彩祭』といったミレニアム期の加熱はもちろん、『美女大集合』『レモン牌』『ブラボーガール』の昭和時代にまで遡ることができる。

■平和の集大成ともいえる名作『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』

 そういった意味では2004年登場の『CRプリティバンド』は、平和キャラ戦略のマイルストーンであり、『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』につながる中継地点といえるかもしれない。

『乙女フェスティバル』では楽曲さえオリジナルで取り揃えられ、サントラCDやプロモーションビデオを集めたDVDが発売されるほど。既存のヒット曲でお茶を濁していた『プリティバンド』から格段の発展である。

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 こういったコンテンツ面のストーリーもさることながら、スペックに独自性を発揮した点も見逃せない。冒頭に触れた『ぱちんこAKB』の影響でループタイプが見直されてきた面もある。同系統の『CR元祖ハロー!プロジェクト』や『CRフィーバー倖田來未III~Love Romance~』もループタイプとなっている。

 そんななか、本機はロングSTを採用し、さらに右打ち中でも一部ではフルで電サポが受けられないような仕様としたのである。『ぱちんこAKB』に比べればなんとも複雑がゲームフローとなる。

 ただ、これは新規ファンを見据えた『ぱちんこAKB』に対し、長くパチンコを楽しんでいたファンに向けて作られた『乙女フェスティバル』との差ではある。とはいえ、確変が回数で限定されるSTで、さらに潜確状態も用意するとはじつに大胆な戦略である。

 しかし、このゲーム性は受け入れられた。継続率が約82%と高い連チャン性を維持しながら大当りの半分が最大出玉となる16ラウンド約1700発という抜群の出玉感を担保。スペック性能では『ぱちんこAKB』に決して劣らない。

 さらに、人気や評価の面でも引けを取らないもので、「現役アイドル」を筆頭に版権・タイアップの価値が高騰していく現状に対し、パチンコメーカーはオリジナルでここまでやれるのだという実績と気概を見せつけたのである。

『CR熱響!乙女フェスティバル ファン大感謝祭LIVE』は、熱狂を生み出した乙女(オリジナルキャラ)の祭典であり、(パチンコ)ファンも大喜びの名機なのである。

(文=大森町男)
<著者プロフィール>
 羽根物によってパチンコの魅力にとり憑かれ、パチンコ雑誌を製作する編集プロダクションに入社。パチンコに関する記事作りや編集業務に携わる。編集長としてファン雑誌の制作に取り組むなどの経験を活かし、その後は携帯サイトやweb、動画コンテンツなど幅広いパチンコメディアに従事。現在はフリーランスのパチンコライターとして活動。パチMaxを中心に消極的に執筆の場を広げている。

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