パチンコ「一撃4万5,000個」も狙える新台へ挑むも…【濱マモルののほほんコラムVol.154～低調な一日～】

濱マモルののほほんコラムVol.154～低調な一日～

　ガチだろうとデキレだろうと、そんなものはどうでもいい。とにかくあの興奮が味わいたいと先日、SANKYOの『Pフィーバー蒼穹のファフナー3 EXODUS 超蒼穹3800ver.』に着席した。

　4号機『シンドバッドアドベンチャーは榎本加奈子でどうですか』や、5号機『パチスロ 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ・Mental Model ver.』のようにタイトルの長さが目立つ本機は、約99.9分の1を突破して液晶画面上に「決戦」図柄が停止すれば決戦Vチャレンジへ移行。ここで役物内のV穴に玉が導かれれば超蒼穹FEVERが発動し、約3,000個の出玉を得られる。

　本機の魅力はここからで、8R＋10R×2回の大当り消化後は残保留1個のRUSHへ突入。役物成功率約2分の1の役物演出をクリアする限り10R×3回＝約3,800個の出玉がループするシステムで、一撃で4万5,000個ほどを吐き出させた猛者もいるという。

　要するに、重要な抽選ジャッジを役物で可視化したゲーム性。ベルを鳴らせばよだれを垂らすパブロフの犬のように、役物フェチとしては当然、反応してしまうわけなのだが、このところ税金の支払いやらなんやらですっかり金欠に陥っており、ちょろっと臨時収入が入ったタイミングでホールへ出向いた次第だ。

　この手のマシンを打つ際は、必ず投資上限を決めることにしている。何故なら、約99.9分の1と高確率で決戦図柄が揃うので、ついつい「もう1回」と思いがちだから。そのもう1回を引くために300回転、400回転とハマった過去もあるわけで、苦い経験から自制心が働いているのである。

　この日の上限は3万円。これだけあれば1回くらいは当るだろう…などと考えていたが、そこに大きく立ちはだかったのが極悪な調整だ。どの台も目くそ鼻くそで、千円あたり10回程度。吐き気がするほど回らない中、それでも何度かは決戦Vチャレンジを体感したいと打ち続けたところ、初の瞬間は7千円で訪れた。

「思ったよりもアツくない？」。一瞬、そう感じてしまったが…

　正直、玉の動きはスリリングなものだと勝手に想像していた。だが、コイツのそれは意外にもあっさり。構える間もなくハズレ穴に吸い込まれ、しれっと通常画面へ切り替わった。

　ドキドキしなかった分、さほど悔しさもないまま次の決戦図柄停止を目指すと、ほどなくして停止。前回に続いて玉1個の通常ルートで、またしても玉は焦らすことなくハズレ穴へと消えて行った。

「あれ？　思ったよりもアツくない？」。一瞬、そう感じてしまったが、それは大当り後のRUSHを消化していないからだろうと考え直し、再び遊技。ただ、通常時を回せば回すほどに演出内容を理解するようになり、徐々に首を傾げる自分がいたのである。

　攻略情報サイトで期待度63.9％と記されていた指令書「期待」でハズれ、期待度65.1％の織姫予言予告「彗が覚醒するわ」で当らず。挙句の果てには期待度80.2％、しかも決戦図柄停止後はV入賞に大きな期待が持てるとされる「英雄二人リーチ」を2度もハズす始末で、呆然としたアタシは投資上限3万円に達する前に席を立った。

　その後、駐車場から車を出そうとするも、駐車サービスのハンコをもらうのを忘れて立ち往生し、1000円分で100円割り引かれるサービス券を持ってスーパーへ行くと、しっかり計算したつもりなのに20円足らずに使えず。この日はなにをやってもダメな日だったようなので、次はバイオリズムの好調期に再戦したいと思います。
　

（文＝濱マモル）
〈著者プロフィール〉
　神奈川県横浜市出身。レコード会社勤務の後、フリーライターへ転身。パチンコ・パチスロやギャンブル系を中心に、野球、音楽、街情報など幅広い分野で執筆する。特技は料理と飲酒で、超常現象好き。ドラマーとしての顔も持つ。
■Twitter（@hamamamoru777）:濱マモル