新台パチンコ「激辛」との声も…マニアの間で「話題沸騰の役物機」に感じた魅力とは?
「激辛」との声が浮上も…私は惹かれる
打ってきましたよ、いまパチンコマニアの間で話題沸騰中のあのマシンを。『Pバベル5000』。蒙古タンメン中本の「北極」がアイス(赤城乳業のラーメンアイス赤レベル)に思えるくらいの激辛模様だそうで。
「触らないほうがいい」だとか、インターネッツ界隈を騒がせていますが、評判が悪いほど無性に打ちたくなりますよね。イチローマインドです。彼は嫌いと言われるとゾクゾクするらしいですが、私は面白くないと声があがる台ほど惹かれるのです。
とはいえ「無理ゲー」色の覇気の使い手なので苦戦は必至。難攻不落のたけし城といったところでしょう。「どうせ当らない」と思いこみながら打つほうが良さそうです。
で、実戦。まず私をイライラさせるのがメイン役物上部に設置された左右に動く通過口。やってくる玉を右へ左へと絶妙に交わしていきます。また、ポケットに入り口が仁鶴師匠くらい角ばっているうえに多少厚みがあるので、その縁に蹴られ、入りそうで入らないみたいなパターンもあります。
タイミング的には入ってもおかしくないのに通過しないストレスはなかなかのもの。ちなみに、今回のGOポケット通過率は21.5%くらいでした。
ここを通過するといよいよご本尊、巨大タワー役物。このメイン役物もまさにジャイアンのような理不尽さで打ち手を圧倒していきます。
「もうええから…」と思わせてくれる稀有な役物機
最上段は手前の中央にある通過ゲートとその両脇にハズレ穴が設置されている構造です。3つの穴の前に突起物があって、これにより玉の軌道をさまざまに変えていく、みたいなことだと思うんですが、通過するにせよ外れるにせよこの突起物が逆にストッパーみたいになって滞留時間がめちゃめちゃ長くなります。
タワー役物全体が円の動きをしているのですが、ステージの経が短いせいか、ネカセの影響か、玉が奥に奥にと行きがちでなかなか手前にやってきません。だからってハズレか突破かみたいな際どいシーンになることはほとんどなく、「もうええから早終われや」と思わせてくれる稀有な役物機となっています。
2段目は中央に通過穴、ステージ手前の左右にハズレ穴といった構成で、ステージの外周を回転する黒い役物が搭載されています。真ん中の穴に入りそうで入らない。スリリングさでいえば1番燃えるステージだと思います。
ただ、本当に突破できません。特にステージに留まるようだとアウツ。そんなバカなと思うでしょうが、最上階から落ちた玉がそのまま中央の穴を直撃していく「落雷スペシャル」と呼ばれるアクションが存在するのですが、今回の実戦では、そのアクション以外で2段目を突破することはありませんでした。斬新な発想です。
最終ステージは手前中央に当り穴、その左右隣にハズレ穴。そして2段目と同じように回りを黒い障害壁が付けられた回転役物が覆っているといった格好。また、ステージ上には突起物がいくつか配置されており、傾斜と回転役物と突起物によって複雑な玉の動きを発生させます。
で、当然当りませんでした。ファイナルステージにいったのは3回。これトータルの役物確率とそれぞれのステージの突破率の理論値はいかほどなのか知りたいですね。今回の私の場合は、最上階→2段目が約11.4%、2段目→最終ステージは0%、最上階→最終ステージが4.3%になります。
ちなみに、飛び込み入賞した玉が最終ステージに到達する確率は1/102.5でした。100発に1回くらいは当りハズレでドキドキできる計算ですね。こうなると1回は大当りさせたくなります。
「完全に新しいギミック」として発売したのが素晴らしい
いろいろ言われていますが、役物自体はけっこう面白かった印象です。アイデアや機構、玉の動きなんかは充分楽しめましたよ。「どうせ当らない」と思うことが前提ですが。
何よりも新規でこれだけ壮大でダイナミックな役物を誕生させたことは称賛に値します。『沼』や『天龍』から「三段役物」というインスパイアは受けたにせよ、オリジナリティが発揮されてた完全に新しいギミックとして発売にこぎつけたことが素晴らしい。
世間の逆風にめげず、トライ&エラーを繰り返してこれからも役物機を作り続けてほしいものです。
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