新台実戦！ 総投資22.5Ｋで「激アツ」な展開になるも…【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』第88話：P魔法少女まどか☆マギカ3】

【ドラゴン広石『青春と思い出のパチスロと、しばしばパチンコ』

• ＜目次＞
• 第８８話　P魔法少女まどか☆マギカ3
• 新台の初打ちは最も心踊る瞬間
• 総投資22.5Ｋでいきなり中央ボタンが!!!

■第８８話　P魔法少女まどか☆マギカ3

　最初にお断りしておきますが、今回のコラムはいつもの昔語りではありません。私のプライベート勝負に関する近況報告なので、その点をご理解の上でお楽しみください。

　皆さんもご存知の通り、先週…つまり6月最初の新装で、期待の新機種が数多くホールデビューしました。ざっと紹介すると以下のようになります（6月3日より設置開始）。

ぱちんこ新機種｟※五十音順｠
・P頭文字D 2nd（Sammy）
・Pうる星やつら ～Eternal Love Song～（ニューギン）
・Pギルティクラウン2 PREMIUM LIVE TICKET（メーシー）
・Pクイーンズブレイド4 UNLIMITED（高尾）
・P To LOVELるダークネス（平和）
・Pフィーバー三国戦騎7500（SANKYO）
・P保4のガチャバスター（A-gon）
・P魔王学院の不適合者（藤商事）
・P魔法少女まどか☆マギカ3（京楽）

パチスロ新機種｟※五十音順｠
・アオハル♪操 A－LIVE（大都技研）
・スマスロ 痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。（Sammy）
・スマスロ ストリートファイターV 挑戦者の道（エンターライズ）
・L聖闘士星矢 海皇覚醒 CUSTOM EDITION（San Three）
・L To LONEるダークネス（オリンピアエステート）

　一覧してわかる通り、実に錚々たる顔ぶれですね。導入台数の多寡はあれ、いずれも初週は抜群の高稼働を示したわけですが、個人的に注目したのはやはり『P魔法少女まどか☆マギカ3』だったりします。

　ご存知の読者さんもおられるかも知れませんが、私はパチ＆スロともに歴代の「魔法少女まどか☆マギカシリーズ」を打ち込んでおり（パチンコ版は京楽さんでパチスロ版はユニバーサルさんが製造しています）、今や絶対に避けては通れない間柄なのです。

■新台の初打ちは最も心踊る瞬間

　そんなわけで、新装3日目に「P魔法少女まどか☆マギカ3」を打ちに行きましたよ。人気機種につき朝の台取りには苦労しましたが、入場抽選でそこそこの良番を引けたので、少ない設置台数にもかかわらず最後の1台を確保できました。

　頭上のデータ機器をポチポチやって履歴を見ると、前日・前々日とも客側が圧倒的に沈んでおり、なんだか嫌な予感がしたのですけど、だからと言ってもちろん「他機種に移動する」なんていう選択肢はありません。新台の初打ちはプレイヤーにとって最も心踊る瞬間ですから、勝つにせよ負けるにせよ納得がいくまで勝負するのが「正しい作法」だと私は思います。

　－－打ち始め。とりあえず私は「キュゥべえ先告知」のカスタムを入れたんですが、投資すること3千円で本日初の先バレが発生しました。裏ボタンのセリフは「どんな奇跡だって起こしてあげられるよ」。うん、まぁまぁ期待できるんじゃないかな？ それでハンドルから手を離して演出を見守ることにしましたが、耳を澄ますとハンドルから妙な音が聞こえてきます。「カチカチカチカチ」って、何か機械的な効果音を発してるんですよ。

　これはもしかして…と思ってハンドルに手を近づけると、やっぱりAir-Vibが発生していました。Air-Vibが発生すれば、カスタムの有無にかかわらずマギカRUSHが濃厚です。

　そんなわけで、心を鎮めながら見守ることしばし。「人魚の魔女SPSPリーチ」に発展して見事に「999」で大当りしました。そして、ラウンド中の演出でマギカRUSHが告知されたんです。うーん、ラッキー！

　しかし、本日初のSTは何事もなく駆け抜けちゃいました。残念だけどこれは仕方がありません。だって、この機種の通常STは64回転（60回転＋残保4回転）。その間に1/62.2の大当りを引けってことですから、RUSHの継続率は約65％とかなり控えめです。

　私が目指す到達点は、これを通した先にある「アルティメット超RUSH」であり（右打ち時の大当りの27.5％で昇格）、継続率87％を誇る上位ST（ラッキートリガー）に続く道が険しいのは想定しています。そう、今日はラッキートリガーを引くまで帰れません…が己に課したミッションなのです。

■総投資22.5Ｋでいきなり中央ボタンが!!!

　初当りで獲得した出玉は約270個。この程度の持ち玉なんてあっという間に飲まれて買い足しに突入するのは当然ですが、2万円入れた時点で回転率を計算してみると、千円あたり約14.6個といった感じでした。

　この機種のボーダーラインは等価で約17.0個（パチンコ必勝ガイド調べ）。出玉が微減することを考慮すれば17.6個くらいが実質的なボーダーとなるでしょう。

　うーん、ボーダーに3回転も足りてないか…。少し微妙な気分になりつつも続行すると、総投資22.5Ｋでいきなり中央ボタンがブルりました。先バレは発生していません。不思議に思いつつ液晶画面の保留アイコンを確認すると…。

　いやはや、この瞬間は苦労が報われたことに涙しました（もちろん心の中で）。ここまでくればST継続率は脅威の87％。しかも、右打ち中の大当りは全て1500個の出玉を獲得できる10R当りですから、パチパチパチっと皮算用を始めますよね。

　ラッキートリガー突入時の平均連チャン数は約7.3回だから、およそ1万個の出玉を期待できる…って。いや、少し上ブレすれば2万個どころか3万個すら射程圏内じゃん！　そう、この時は我が世の春を疑わなかったんですけどね。

　－－数分後。

　もうね、できれば「お察しください」とだけ書いてコラムを締めたかったんですけど、さすがにそれは不親切なので詳細を説明しましょう。

　ええ、継続率87％の上位STを、何事もなく駆け抜けましたわよ。とにかく、上位STってムチャクチャに消化が早いのよね。1回転の消化に1秒もかからないから、120回転を駆け抜けるのに要する時間はたぶん1分半くらいじゃないかな？

　そして、右隣で打っている些か礼儀を知らない昔のお嬢さん（足を組み替える時に思いきり私の右足を蹴飛ばしたのに謝罪しないおばちゃん）が、私に一瞥をくれて目で笑ったのを見届けた瞬間に、私は上皿の玉抜きボタンを押しました。なんか凄ぇ居たたまれない気分になったし、今日はもう勝てる気がしません。

　そのまま私は振り返らずに店を後にしました。

　そんなわけで私は今、虎視眈々とリベンジの機会を窺っているのです。

　次こそは勝つ！