パチスロ「5年ぶりの業界復帰を果たしたバルテックの初期3作」~4号機名機伝説~『ドラムビート』『バブバブツインズ』『レインディア』 編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.149】

1980年代半ばに大阪で創業し、2013年から徳島県に本拠を置くパチスロメーカー、バルテック。
近年はあまり目立った動きを見せていない同社だが、かつては関西を代表するメーカーのひとつとして、歴史に名を刻むマシンを数多く輩出してきた。
そんな同社の長い歴史の中で、もっとも大きな「出来事」となったのが、1991年春にリリースされた3号機『セブンボンバー』である。
提携関係にあったアークテクニコの『ワイルドキャッツ』と共通の仕様を持つ本作は、ホール導入当初から激しい連チャン性で話題と注目を集めるのだが、その原因がRAM注射によって仕込まれた不正プログラムにあることが発覚し、たちまち問題化。
結果、『セブンボンバー』は『ワイルドキャッツ』ともども検定取消処分となり、メーカーのバルテックは3年間の活動停止を余儀なくされてしまう。
禊ぎを終えた同社が業界への復帰を遂げたのは、1997年初旬のこと。心機一転、4号機市場でのリスタートを切った同社の初期3作を、今回は取り上げてみたい。
■ドラムビートV

記念すべき業界復帰第1作として登場した『ドラムビートV』だったが、当初はその特徴的な筺体が、「あのマシンにそっくりじゃないか」と話題になった。2号機時代にシーンを沸かせた伝説の爆裂連チャン機、アークテクニコの『アニマル』である。
細部の作りに違いはあるが、トップランプや操作部の位置はまったく同じ、そしてなにより特徴的なカーブを描くメインパネルなどなど、まさしく『アニマル』の再来といった出で立ちであった。

それもそのはず。もともと、バルテックとアークテクニコは同じルーツを持ち、その流れで本作は、アークテクニコの筺体を製造していた大阪市西淀川区の工場で製造されていたのだ。
余談はさておき、仕様はオーソドックスなAタイプ。スペックも、当時のAタイプで主流だったビッグ偏向の確率設計となっていた。

ゲーム面におけるセールスポイントは、巧みなリール制御を駆使した多彩なリーチ目。技術介入性については、ビッグ中のリプレイハズシが手順容易ながらも非常に効果的だった。
■バブバブツインズ

トラディショナルな意匠の前作からは一変、牛のキャラクタを採用するなどポップな出で立ちで登場した復帰第2作の『バブバブツインズ』。
見た目はガラッと変わったが、役構成や絵柄配列といった基本仕様は、前作を完全踏襲。スペックも、ほんの少し辛くなった程度で、ビッグ偏向型の確率配分となっている点は前作同様だ。

ポップな見た目とは裏腹に、ビッグ中のリプレイハズシは前作以上に効果絶大。当時、巷ではユニバーサル系の技術介入マシンがもてはやされていたが、ライバルの少ない本作を狙うプロも少なくなかったようだ。
■レインディア

年末のクリスマスシーズンを狙ってか、トナカイをモチーフにしたデザインが印象的な復帰第3作『レインディア』。
早くもハードウェアのアップデートがなされており、ワイドリールの採用で視認性が向上し、またMAX BET機能の採用で操作性は格段に向上した。
仕様は、表面上のBR比率2:3のAタイプ。スペックは例によってビッグに偏った確率配分となっていたが、前2作と比べるとBR両ボーナスともに全体的な底上げがなされている。

より連チャン期待度が高まった本作だったが、速攻連打よりもむしろ数珠連打が凄まじく、実戦上の100ゲーム内のボーナス発生率は、なんと63%強にものぼった。「トナカイなのに脚の速さはサラブレッドなみ」といったところか。
ゲームを彩る出目演出については、配列が一新されたことに加えて、リール制御にバルテック独自の「BSCS方式」なるシステムを採用することで、より多種多彩なパターンが楽しめるようアップグレードされた。

5年もの長き沈黙をやぶって復活するや、矢継ぎ早に3作をリリース。開発力の高さを見せたバルテック。
その後も同社は、独創性あふれるマシンを続々と市場に送り込み、健在ぶりをアピールするのであった。

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