パチスロ「カエルからの脱却を目指す山佐1997年の2作」~4号機名機伝説~『タムタムA』『ソンナカバナ』編【アニマルかつみの回胴青春時代Vol.152】

アニマルかつみの回胴青春時代Vol.152
1993年春リリースの4号機第1弾『ニューパルサー』が、累計販売台数23万という史上空前のメガヒットを記録するなど、4号機時代初頭の市場を独占した山佐。
その後も同社は、少しずつ味付けを変えながら、「パルサー」の名を冠したマシンを精力的にリリース。90年代半ばから急速に勢力を拡大しつつあったユニバーサル系技術介入マシンに対抗すべく、勢力維持に邁進する。ところが…。
「リーチ目はそれぞれ細かいところが違ってて、それはそれで面白いんだけど…」
「結局、スペックはどれもこれも大して変わらないし、ハズシもあんま効かないし…」
「…ってか。カエルばっかで、もう飽きたわ…」
そんな声が上がってくることを、あらかじめ想定していたのだろうか。1997年、それまでの山佐マシンのイメージを覆す様々な新機軸を盛り込んだマシンが2機種、リリースされる。
■タムタムA

筐体上部中央で存在感を放つ「サークルランプ」と、大胆な色使いとアーティスティックなデザインが斬新な本作は、南の島の原住民が奏でる躍動的なダンスミュージックがモチーフ。キャラ絵柄の素っ頓狂な表情が、なんとも言えない。
基本仕様は、『ニューパルサー』からの流れをくむスタンダードなAタイプ。役構成やスペックも従来のマシンから大きな変化は見られなかったが、2種類ある10枚役のうちオレンジ色の「タムタム」は、リーチ目にも絡む重要なキャストとなっていた。
『ワイワイパルサー2』以降のマシンにおけるリーチ目の定番法則となっていた「枠内4個チェリー」に加えて、本作では「枠内4個タムタム」という新たなパターンが採用されたのである。

もちろん、基本である「ボーナス絵柄の組み合わせ型」や「チェリー付きハサミ目」、そして「中リールの強力代用絵柄」や「2リール確定目」、「小役ハズレ目」も満載。モチーフは大胆に変化しても、出目演出にかける「山佐イズム」は、しっかり継承されている…といったところか。

攻略要素に目を向けてみると、『ケロケロパルサー2』と同様、ビッグ中の2枚チェリーの出現率による設定判別が大きな見どころ。しかも、微妙だった前作に対し本作は、設定4以下と設定6とで10倍もの開きがあり、有用性は満点だった。

■ソンナカバナ

続いてご紹介するのは、その名の通りコミカルなカバのキャラをフィーチャーした『ソンナカバナ』。
筺体は前作「タムタム」シリーズと同様、「オデコ」に丸いランプの付いたものだが、新たに山佐のマシンとしては初となるMAXBET機能を搭載。操作性は格段に向上した。
仕様は言うまでもなく、山佐の伝統を受け継ぐスタンダードなAタイプ。役構成やスペックについても、従来機から大きな変更は見られなかったが、ゲームを彩る出目演出には非常にユニークかつ画期的な手法が取り入れられていた。
本作の各絵柄には1点から7点まで点数が付けられており、中段ラインに並んだ絵柄を足し算。その結果が7点あるいは17点になれば、同時に小役が揃う形を除き、いずれも鉄板となったのである。

もちろん、この「足し算式リーチ目」以外にも、お馴染みの「チェリー付きハサミ目」や「枠内4個チェリー」、中段の点数を問わない「ボーナス絵柄の組み合わせ型」などなど、従来からの定番リーチ目も満載だった。

なお、技術介入性については、通常時・ビッグ中ともに効果ナシ。好きな打ち方で好きなところを好きなように狙って、ユニークかつ多彩な出目を存分に楽しもう…といったところであろうか。
従来の山佐マシンのイメージを覆す大胆なデザインに有効度の高い設定判別要素を搭載した『タムタムA』と、斬新かつユニークな「足し算式リーチ目」で山佐式大量リーチ目の新たな可能性を示した『ソンナカバナ』。
その後も山佐は、新たな仕様やスペック、ゲーム性の追求・創造に邁進。「伝統ばかりにこだわり続ける頑固で古風なメーカー」というイメージの払拭につとめるのであった。
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