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パチンコ・パチスロ参加人口は「過去最低値」を更新…市場規模は「20兆円」に下落

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 パチンコ・パチスロ人気の低迷が、如実に表れた格好だ。

 公益社団法人日本生産性本部は9月末、全国調査をもとに日本における余暇の実態を受給双方の視点から総合的・時系列的にとりまとめた「レジャー白書2020」を発刊。2019年の国内余暇市場規模は72兆2940憶円と前年比0.6%増の中、パチンコ・パチスロの市場規模は前年比7000億減となる20兆円に下落した。

 参加人口は昨年の950万人から60万人減少し、過去最低の890万人。「パチンコファン3000万人」ともいわれた1990年代前半の2960万人からその3割程度にまで縮小した。

 参加人口は、2019年の1年間にパチンコ・パチスロを1回以上行った人の数で、インターネット調査によって割り出された参加率に総務省統計局の人口統計数値を掛け合わせて算出。そのパチンコ参加率は「8.9%」だった。

 年間平均活動回数については「31.7回」と、昨年に比べて3.2ポイント上昇。年間平均費用も「10万3400円」と2008年以来の10万円超えで、昨年の「8万1800円」を大きく上回った。回数と費用の増加は余暇市場全体でも高く、費用に関しては全種目でトップだ。

 活動1回あたりの平均費用は「約3260円」で、2015年以来の3000円超えを記録した。

 参加人口は減少していながらも、回数と費用は上昇。これらの数値を鑑みると、参加者のヘビーユーザー化が見て取れる。

 昨今の遊技機は度重なる規制などで射幸性が抑えられつつあるものの、まとまった出玉を得るまでにはそれなりの投資を強いられるケースが多い。パチスロでいえば11月16日に撤去された『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』や2021年1月まで設置期限が延長された『沖ドキ』などが、費用を押し上げたとも考えられる。

 一方で、その射幸性の低下が客離れを招いた大きな原因のひとつ。パチスロ6号機への移行が本格化し、さらなる客離れへとつながっている印象だ。

 いうまでもなく、当データは「2019年」のものであるから、現在も猛威を振るう新型コロナウイルス感染症による経済混乱の影響は反映されていない。来年は今回以上に厳しい数値が示されると予想できるだけに、改善策を練ると共に「大衆娯楽」としてのイメージアップに努めたいところだ。 

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